2026年4月22日

胸痛とは、胸部の不快感、圧迫感、絞扼感、灼熱感、激痛など多彩な症状があります。
胸痛は、心血管系疾患を中心とする緊急性の高い疾患であることが多いため、注意を要します。
胸痛をきたす主な疾患
循環器系
心臓
・狭心症 ・急性心筋梗塞 ・急性心膜炎 ・大動脈弁狭窄症 ・肥大型心筋症
血管
・大動脈解離 ・肺塞栓症 ・肺高血圧症
非循環器系
呼吸器
・肺炎 ・気胸 ・胸膜炎 ・縦隔気腫
消化器
・食道炎 ・食道痙攣 ・胆石 ・胃潰瘍 ・急性膵炎
胸壁
・帯状疱疹 ・悪性腫瘍 ・肋間神経痛 ・肋骨骨折
臓器に原因のない胸痛
・神経症 ・過換気症候群
胸痛の鑑別
循環器疾患
狭心症
圧迫感、絞扼感が5~15分程度持続。
急性心筋梗塞
圧迫感(激痛)が30分以上持続し、発汗、嘔吐、脱力感を伴うことが多い。
急性心膜炎
鋭い痛みが30分以上持続。吸気・仰臥位で増強し、坐位で軽減する。
大動脈弁狭窄症
労作性狭心症様の症状が数~十数分。労作で出現し、安静で軽快する。
肥大型心筋症
典型的な狭心痛は少なく、不定愁訴が多い。
大動脈解離
前胸部から背部への激痛(引き裂かれるような痛み)が30分以上持続。
肺塞栓症
圧迫感が30分以上持続し、呼吸困難の合併がある。
肺高血圧症
労作時の圧迫感。呼吸困難やめまい、失神を伴う。
そのほかの疾患
自然気胸
呼吸に伴う痛み。呼吸困難、乾性咳を認める。
胸膜炎
鋭い痛みがあり、吸気や咳で増悪する。
消化性潰瘍
灼熱感が数時間継続する。
逆流性食道炎
焼けるような不快感。臥位で悪化。
肋間神経痛
肋骨化に、表在痛や圧痛を生じ、呼気・体動で変化する。
胸痛といっても原因はさまざまです。
緊急性の高い疾患も隠れていますので、まずは医療機関の受診をお勧めします。